院長おすすめ

 

■自転車

 最も手軽に出来るスポーツとして、サイクリング(自転車)があります。幼児期に覚えた二輪車に乗るこつは、大人になって久し振りに乗っても体が覚えていてくれますよね。二輪車でバランス(平衡感覚)を取るこの運動は特に年配になっても出来るので、交通事故には十分気をつけていただきながら どなたにも手軽にはじめられる良いバランス運動です。いったん車輪が回転しだすと、この慣性であまり強く踏まなくても回転を続けてくれます。ペダルを踏むことで、大腿四頭筋(太もも前面)の力もついてくるし、引き上げる時に足先を上に向けるので全脛骨筋 (すね前面)の働きもみられ、さらに上体でハンドルを体に引き寄せるので上半身の筋力や腕の筋力も強くなる効果があるわけです。その上、二輪でバランスを取るために老化している平衡機能の訓練にもなり、筋力を働かせて、それだけ心・肺の機能もよくなり持久力も増してきます。なによりも適度なスピードで切る風はとても心地よいものですから、楽しみながら続けられますよね。


■水泳(*水中を歩く )
  いわゆる変形性膝関節症という膝の老化による、痛みの治療や予防は膝を伸ばす大腿四頭筋 (太もも前筋) の筋力をつけることが、大変重要になります。この為、膝に体動をかけず充分に力を入れて伸ばす運動が効果的です。しかし老化の筋力低下による関節軟骨や関節の安定に役立つ靭帯が弱くなるので、あまり体動がかかるとこれを支えることが困難になり痛みを出すようになります。その点、水泳など体動がかかりにくく、エネルギー消費も高いので、これも お奨めのスポーツであります。 

■ドラム(独断と偏見?)
  難しいと思われがちなドラムの演奏ですが全ての楽器の中で両手両足を使う楽器はドラムだけだと思います。頭で考えて手と足に情報を同時に伝達することが必要となるわけですから、リハビリやボケの防止にいいと患者さんには推奨しています。神経、筋力、関節、平均感覚、体の全てを使って音楽によって表現するこの楽器はとても健康を維持する上で 楽しみながらできる すばらしい趣味といえるでしょう。音楽は、スポーツとは違い 年齢を重ねても誰にでも 自分のペースで楽しみながらできる ものですし、なんといっても、大きな音を出す爽快感はやみつきになりますよ(笑)。年齢を重ねても若々しく かっこよく生きる!? すばらしいことですね。 

ウォーキング
   歩くことは多くの健康効果があります。
①心臓血管系の健康促進:
歩くことで心拍数が上がり、心臓の強さが増します。また、血液の循環が良くなり、血圧が下がることが知られています。これらの効果から、心臓病や脳卒中などのリスクが減少します。
②体重管理:
歩くことは有酸素運動の一種で、脂肪を燃焼させることができます。定期的に歩くことで、体重を減らしたり維持することができます。
③筋力の向上:
歩くことで、下半身の筋肉が強化されます。また、背中や腕を引き締めるために、腕を振ったり、ポールを使ったウォーキングを行うこともおすすめです。
④心理的な効果:
歩くことはストレスを軽減し、気分を改善する効果があります。また、自然の中を散歩することはリラックス効果が高く、集中力や創造力を高めることができます。

一般的に週に150分以上の有酸素運動が推奨されています。これは週に30分以上、5日間歩くことで達成できます。しかし、個人差があるため、健康状態や体力に応じて、無理のない範囲で歩くようにしましょう。